大学一年の頃、よく地元の友達と飲み遊んだ。
カウンター席に座ると、関係のない隣の客がよく絡んできたものだ。最近の若者とは如何なものかと言わんばかりに。
酔っ払ったおっさんはよく僕等に説教をした。
何がダメか、何が必要か。それはとてもとても鬱陶しいものだった。
でも、その時彼は僕等に自分を重ねていたのではないだろうかと考えた。
よく教師は言っていた。「問題が解けた人は周りの人に教えてあげて」分かったことを教えることで自分の理解も進み、定着するということだ。
酒に酔いながら、自分に酔い、良い思い出を、都合の良い解釈を想い返しながら、自分に言い聞かせるように僕等に説いていたのではないだろうか。
今宵もこの酔いを愛せますように。
(最後の一文が言いたかっただけです)